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宝石

『これは価値がある品なのかしら?』

令和の時代を迎え、今どきは戦後74年…という表現もあまり耳にしなくなりましたが、ジュエリーの歴史を顧みますと戦後になってから一般にジュエリー が広がり始めた経緯があります

そのため物のない時代にはさまざまな代用品や模造品もたしかに存在し、現在3世代にわたり譲り受けられたジュエリーのリフォームや修理を検討するにあたり真贋や評価を求められる方々がご来店されます

持ち込まれた青い石の指輪

画像の指輪も表題のように『この指輪は修理して使用する価値がありますでしょうか?』と持ち込まれたジュエリーです

肉眼では特に怪しい証拠が見つからず、有料にて鑑別機関できちんと調べる価値はあると思いますとご案内をさせていただきました

鑑別機関にて天然ブルーサファイアと判定された指輪

数日後に鑑別機関により処理はされてない天然ブルーサファイア(一般的に加熱をされますコメントあり)に判定され、お約束通りに無くなっていたサイドのダイヤモンドを新たに入れて、今後ご使用される為に新品のように仕上げ直しも行いました

毎回色々と当店に相談を持ち込まれる品で、お客様に対して一番悲しい結果をお伝えしなくてはならないジュエリーが真珠ネックレスになりますでしょうか…

恐らく昭和、平成という年月に、言葉の響きがよくありませんが模造品と呼ばれる真珠に似た品物がたくさん世の中に存在しているようです

以下にジュエリー(宝石)とは呼べない他の例もいくつかご紹介させていただきます

あまりに綺麗な合成エメラルド

↑ サイズがそもそも小さな石なので、これは久しぶりに見る高品質でとても綺麗なエメラルド…と思いながらも、綺麗すぎて怪しいと感じ鑑別機関に持ち込んだ結果、人工的な合成エメラルドと判明

大粒ならば最初から疑わしさも増しますが、サイズが小さいとひょっとして…と考えてしまいました

鉛ガラス充填処理されたルビー

↑ 海外で購入してきたルビー

なんとも言えないどんよりとした独特な見た目の感じから、鑑定機関に依頼をし想定通りの鉛ガラス充填処理された天然ルビーの判定

模造品ではなく、天然石の低品質な色目を改善するために人工的な手が加わった処理宝石でした

一見するとヒスイのように見える指輪

↑ 憧れの銀座… 至る所に○○銀座と呼ばれる地名(戸越銀座のように由来となる事実が存在する所も勿論ございますが)がありますように、ジュエリーの世界でも昔から○○ひすいと呼ばれる翡翠(ひすい)では無い別の似た鉱物が複数あります

ダイヤモンドやエメラルドなどの宝石があまり国内に広まっていないひと昔まえには、珊瑚や玉(ひすい)と呼ばれる宝石が高価な宝石として恐らく人気があったのでしょう

持ち込まれた瞬間に肉眼でも翡翠(ひすい)ではないとわかりましたが、お客様にご了承いただき鑑別機関に依頼、ガラスとの鑑別結果にある意味感心もした、私も初めて見た18金枠の指輪でした

合成ルビーの指輪

↑ 模造真珠ネックレスに次いでご相談の多いのがこちらの品で、ルビーと思ってリフォームやサイズ直しにいらっしゃる方をはじめ、なんだかわからないけどルビーでは無いわよね〜?と一度見ていただきたいとよく持ち込まれます

ルビーとサファイアは同じ鉱物の色違いなのですが、ルビーは大きな結晶になりにくく、基本的には大きいサイズのルビー自体が稀であり高額な為に、画像のサイズぐらいありますと天然ルビーの可能性は著しく低下します

しかしながら18金の指輪枠に留まっていることや、当時は名の知れたデパートなどでそこそこする値段で購入された方々が多く、特に故人となられた方から伝聞で結構いい値段したんだよ…などなど話しを聞いていらっしゃる方もおいでなので、ルビーはルビーでも人工的に作られた合成ルビーという返答に本当にがっくりされる方も多いため、事前の期待値が大きい方には慎重にご説明をしているつもりです

上記以外に本当の宝石という結果になる方も当然いらっしゃり、『これからは大切にします』というご返答や、リフォームの前に裸石で将来の為のインターナショナルに通用する鑑別書やグレーディングレポートを是非費用をかけてでも作成しておくべきですよ…とアドバイスをさせていただいております

さまざまなジュエリーや、その他の品が持ち込まれお客様と一喜一憂もあり、真贋よりも皆さまのご家族のストーリーに感激する場面もあり、ジュエリーを扱う楽しさと幸せを日々感じております

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